2013年11月18日月曜日

親の介護

今日は、いつものように近所に住む父にコメダで珈琲をごちそうになりました。

父は今、母との二人暮らし(+犬1匹)、介護保険の「要介護2」で、週4日デイサービスに出かけ、週1回訪問リハビリを受けています。

デイサービスのない日は、ほとんど1日ベッドで過ごしてしまうので、リハビリを兼ねて外出に誘いますが、最近のお気に入りがコメダで(冬でも)アイスコーヒーです。

出かけるときは、どんなに時間がかかっても自分で靴を履いてもらい、お店のドアも自分で開けてもらいます。私は見守るだけ。

お勘定も払ってくれるのですが、小銭の計算は面倒らしく、いつも出すのは千円札。最近は常連さんになってコーヒーチケットをきるだけです。

長時間イスに座っていられないので、滞在時間は毎回30分程度。

デイサービスでの出来事や子供の頃の話、若い頃の苦労話などを聞かせてもらっています。

親の介護といっても、今私がやっているのは、毎週1~2回一緒にコーヒーや食事に行くこと、月に1回病院への送り迎え(ついでに昔のなじみの場所へドライブ)をすることぐらい。

毎日父の世話をしてくれている母親の負担が軽くなるようにサポートしているだけです。


今は父も家族も平穏に暮らしていますが、約5年前の最悪の状態から今までの経緯を簡単に振り返ってみます。

父はもともと大酒のみでしたが、63歳頃、意に反して仕事を辞めた頃から酒量が増えました。そして、たしか68歳頃、自動車で立て続けに物損事故を起こすようになり、その際の受け答えに認知症を疑わせるものがあったので、人身事故を起こす前に(強引に)運転をやめてもらいました。

楽しみを奪われたからでしょう、それから更に酒量が増え、1日中酒を飲み続ける生活になり、本人の健康状態・精神状態も家族との関係も悪化していく、悪夢のような数年間でした。

家族だけではアルコール依存の解決ができず、平成21年5月に地域包括センターに相談して「要支援1」の認定を受け、介護予防サービスを利用したが状況は変わりませんでした。

平成21年10月に、アルコール依存からの離脱を目的とした入院治療を行い、退院時には「要介護5」の認定を受け、介護サービスを利用しながら自宅療養を始めました。

多くの方の支援を受けて本人の状況も大きく好転し、平成22年5月には「要介護3」、平成23年5月には「要介護2」となり、今にいたっています。

その間、本人と家族の生活を守るため、「アルコール依存症」「認知症」「介護保険の仕組み」「医療機関との付き合い方」「家族の役割」などを勉強して、各分野の専門家のお知恵も借りて、最善だと思う手を打ってきましたが、幸いにも良い結果が得られて満足しています。

約5年前、先の見えない親の介護の問題で、私は目の前が真っ暗になっていました。

しかし今は、介護で関わるまで、まともに口もきいたことがなかった父と、毎週笑ってお茶飲み話をしています。いい経験をさせてもらっています。












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