2013年11月8日金曜日

暮らしの安心、私の場合

私が今、自分の「暮らしの安心」を手に入れるために心がけていることは、

(1)リスク感覚をみがくこと、
(2)専門家と対等に話ができる基礎知識を身につけること、
(3)不安や心配の種をそのままにしないこと、
(4)変化に対応できる柔軟な家計をつくること、
(5)「老楽暮らし」の仕組みをつくること、です。

そのために、人の話しをよく聞き、自分でもよく調べて、人まかせにせず、自分で考えるようにしています。

もう少し詳しくお話します。

(1)で言う「リスク感覚」とは、自分をよく理解して、自分にとってのリスクとは何かを知り、世間の常識や広告・マスコミの情報に惑わされて誤った判断をしない能力です。「リスクリテラシー」「リスクセンス」という言い方もされています。リスク管理の本を見ると、「どれだけ安全なら安心なのか」という言葉がよくでてきます。他人から見ると「安全」なのに、自分では「安心」を感じられず、余計な保険を買ったり、健康食品にはまったり、うまい話にだまされる方が多くいらっしゃいます。

(2)は、私が実際にやってきたことです。生活設計の相談をうけるためにFP、住宅に関する相談で金融機関や不動産業者と交渉するために宅建、自分の住むマンションの問題解決のためにマンション管理士、親の介護を機会に高齢者福祉(介護)の専門知識を得るために社会福祉士の勉強をしました。おかげで、各分野の方との話がスムーズになり、ご協力をいただけるようになりました。

(3)については、100%の安心を手に入れることは不可能なので、ムダあるいは根拠のない不安や心配をなくすことから始めています。不安や心配は、無知や無理解からきていることが多く、自分で調べ考えることで解消することが多いと思います。たとえば、老後の年金や医療費負担への不安です。少なくとも、ムダな保険を買ったり、筋の悪い金融商品を買うことは避けられます。

(4)は、今後予想されるインフレへの対応です。最近、一部の生活必需品が値上がりし、来春には消費税の増税もあります。家計収入が上向かなければ、生活は苦しくなるかもしれません。また、国の1000兆円の借金という時限爆弾もいつ破裂するか、誰にもわかりません。そうした変化が起きたときに、自分の暮らし(家計)への影響を最少にするための備えは必要だと思います。

(5)の「老楽暮らし」とは、「老いて楽しい暮らし」のことで、自分が高齢者になっても安心して楽しく暮らせる仕組みを模索しています。そのため今は、何かあったときに声のかけやすいご近所づきあいと一人暮らしの高齢者の見守りで、「共助」の仕組みつくりを始めています。老後の備えを「自助」と「公助」だけでまかなうのは難しいと感じたからです。


今後は、(1)~(5)について、具体的な話をしていきます。